成長期の膝痛 成長痛 オスグット病
夏休みの頃になると膝の痛みを抱えているスポーツ選手が増えてきます。
症状名としてオスグット病で成長痛とも呼ばれています。
一般的な治療は
・先ずはスポーツを控えること。
・大腿四頭筋のストレッチングやアイスマッサージなどを行う。
・痛みが強いときのみ、内服や湿布をします。
このような治療を受けても痛みが再発して治療期間が延々と
伸びて肝心な試合に出れなく涙するスポーツ選手が少なくな
い現実があります。
先ずは何故膝下に痛みが起こるのか?
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の力は、膝蓋骨を覆うように
経由して膝を伸展させる力として働きます。
膝を伸ばす力により、大腿四頭筋が膝蓋腱付着部を介して脛
骨結節を牽引します。
脛骨結節の成長線に過剰な負荷がかかり成長軟骨部が剥離す
ることで生じます。
発育期における運動ストレスが膝蓋腱付着部の脛骨粗面部に
集中し、脛骨結節の骨化核および硝子軟骨が部分的に剥離骨
折を起こした状態です。
脛骨粗面部の発育過程は4期に分類されています。
・骨化核の出現前(10才以前)
・舌状部に骨化核が出現する時期(10~11才頃)
・脛骨結節の骨化が脛骨骨端に癒合しているが、脛骨結節の表
・・
・は軟骨で覆われている(13~15才頃)
骨端線閉鎖(18才頃)
この症状を引き起こす原因は大腿四頭筋の硬さです。
大腿四頭筋の硬さの比べ方
1:お子さんをうつ伏せ(腹ばい)で真っ直ぐ寝かせる。
2:顔はあごを上げ前を向かせる
3:痛みの無い側の足首を持ち膝をゆっくりと曲げながらかか
とがお尻に付くまで曲がる方向に手で押していく。
4:痛い側の膝も同様に曲げていく
ポイント
それぞれ膝を曲げいていく時の抵抗感を感じながらゆっくりと
押していきます。
大腿四頭筋が硬い側は当然膝は曲がりにくいわけです。
仰向けに体を真っ直ぐ寝かせて左右の膝のお皿(膝骸骨)の位置
と左右に動かした硬さを比べてもわかります。
大腿四頭筋を動かす神経は腰椎(およそ骨盤より上の背骨部分)
から出ているため腰椎が硬いと大腿四頭筋が硬くなります。
この場合、仙腸関節を整えるとほとんどの場合改善されますが、
さらに腰椎を整えることで大腿四頭筋は機能し始め柔軟性を取
り戻します。
つまり、筋肉だけをもみほぐしても根本的な原因を取り除かなく
てはすぐに再発してしまいます。
お子さんの膝が気になる方はお気軽にご相談下さい。
久保健康整体院
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